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自己啓発セミナーとかいうやつ〜「影響力の武器」を考察する〜

皆さんは今まで人に騙されたことはありますか?

騙されたというと大袈裟かもしれませんが、例えば買いたくもないチケットを買ってしまったり、ついクレジットカードを作ってしまったり。。

きっと多くの人がそんな経験があるはずです。

それではなぜそのような結末になってしまうのでしょうか?

その問いに答えてくれるのが今日紹介する「影響力の武器」という本です。

「影響力の武器」とは?

ロバート・B・チャルディーニ著「影響力の武器」はなぜ僕らが騙されてしまうのか?をわかりやすく僕らに提示してくれています。

著者は動物には固定的行動があるように、人間にも固定的行動が有ると本書で述べています。

固定的行動は本書で「カチッ・サーの法則」と表現されていますが、要は僕ら人間が何故かわからずにそうしてしまう行動のことです。

本書ではそれを5つのパターンに分類し、僕らに提示をしてくれます。

返報性

与えられたら返さなければと思ってしまうこと

例:飲み物を買ってもらったら次回何かをお返ししなければと思ってしまう

コミットメントと一貫性

一度物事を認めてしまえばそれ以降も自分の決定に根ざした行動を取らねばならないと思ってしまう

例:宗教に一度入会してしまえば(コミットメント)、その宗教を否定しずらくなっていく(一貫性)

社会的証明

周りがこうしているからそれが正しいのだと思ってしまうこと

例:行列ができるラーメン屋に、ついつい自分も並んでしまう

権威

その道の先生が行ったことは全てが正しいかのような錯覚にとらわれてしまうこと

例:成功した起業家のいうことは全てが正しいと錯覚してしまう

希少性

モノが手に入りにくくなると、購入の機会損失の方が勿体無いと感じてしまうこと

例:残り一つです!と言われるとついつい気になり買ってしまう

これらの固定的行動は無意識の中で起きるものなので、自らの知らないうちに騙されてしまうことが多いとロバートさんは本書で述べています。

本書では、こうした行動の問題点を指摘し、明確に僕たちに解決策を提示してくれます。

騙されやすい。。という人は何故騙されてしまうのかのメカニズムを学ぶ為に本書を読むことをおすすめします。

 

感想/考察

ただより高いものはない

本書を読むと、ただより高いものはないという意味がよくわかります。

例えば「無料セミナー」に参加することを考えてみましょう。

開催者は「無料セミナー」に参加させることで得るメリットがあるから開催をするわけです。

そのメリットとは、興味を持って自身の組織に入会してもらうことなのはもちろん。

返報性の法則に従えば、その後組織に入った後色々なお手伝いをさせられる可能性があります。

「無料セミナー」に参加したのだから、次はあなたが他の人に与える番だと行った具合にです。

もちろんその組織が年会費も無料、費用も何一つかかりません。という組織であれば僕らは得をしていることになります。

しかし、入会金がかかったり、セミナーの為に会場費(往々にして会場費よりも高いことが多い)がかかったりするのであれば得をしているとは言いません。

「与えられたら返すべき」というのは道徳的観念上間違っていません。寧ろ正しい。

ただ、そのことで常に得をする誰かがいるのなら、僕らは利用されている。ということになります。

勿論セミナーや団体に所属するのが完全悪ではありません。使い方によっては非常にためになるのがセミナーです。

しかし同時に、自分が行動することで誰のメリットになるのか。ということは常々考えておくべきポイントです。

 

ハロー効果に気をつけよう

「自己啓発セミナー」で一番気をつけるべきことは社会的証明と権威です。

A、B、CさんがDさんに恭しく挨拶をしていたら、僕らはDさんがすごい人なんだろうと思ってしまいます。

そんなすごいDさんが公演してくれるセミナーは素晴らしい!と思ってしまったらもう術中に嵌っています。

大体自己啓発セミナーの内容はどこかの誰かがいってる内容ばっかです。

一見感動する、新しく聞こえるような内容でも、本を読み漁っていればその程度の内容は書いてあります。

そんな程度のセミナーなら本を読んだ方が早いし効果的です。

また、「尊敬すべき人」が自分の中で見つかってしまった時も要注意です。

その人のやること為すこと全てが正しいのかの錯覚に陥ってしまう可能性があります。

これをハロー効果と呼びますが、特に既に「師匠」なるものがいる人は、自分がハロー効果にかかっていないか注意すべきです。

 

意味のない組織・団体は即刻脱退すべし

既に所属をしてしまっている僕らはどのようにこの事態に対処すればいいのでしょうか。

何度も僕が述べているように有意義なセミナーに参加できているのであれば、そのまま参加を続けるべきだと思います。

しかし、辞めるべきだと自分で思っているのになかなか辞められない人もいるのは事実です。

その理由はコミットメントと一貫性にあります。

例えば、僕らがどこかの組織・団体に所属するとき、僕らはコミットメントをすることが多いです。

「〜迄に〜になる」といったようにです。

確かにコミットメントを守ると言うことは大事です。

しかし、それを負い目に感じ、組織・団体を抜け出せないなんてことはあってはなりません。

色々な本を読み、色々な人の話を聞いて成長した僕たちが、過去のコミットメントに縛られる必要なんてないのです。

コミットメントと一貫性は、ポジティブに働かせるべきであり、物事をネガティブに捉えるために必要なものではない。

もし過去の自分のコミットメントに縛られ、現在悩んでいるのならばそんなもの捨ててしまいましょう。

 

どのように実践できるか

その決断に誰が責任を持つべきなのかを常に考える

ロバート氏は、著書の中でこれらの「カチッ・サー」の法則から外れようとすれば少なからず心的ストレスを負うと本書で述べています。

つまり、必要な時以外は自然の摂理に従う方が楽です。そうしましょう。

しかし、その決断で大きく自分が責任を取らなければならない時は一度立ち止まって本書を振り返ってみましょう。

そんな時にこそ、本書は役に立つはずです。

 

まとめ

ついつい人に騙されてしまう。と言う方は是非今回ご紹介した「影響力の武器」を読んでみてください。

参考になる部分が多い本だと思います。

ただかなりページ数もあり、用語も専門的で挫折する可能性もあります。

人に影響力を与えるという点では「人を動かす」も似たような内容があり、本書の導入として読むのにおすすめしています。

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