皆さんは人を動かすにはどうすればいいか考えたことはありますか?
例えば、自分が態度で示す。または借りをつくることで動かす。褒美を与えることで動かす。
人を動かすには様々な方法があります。
今回はその中で一番コスパが良い方法、言葉の伝え方で人を動かす方法を「伝え方が9割」から考察していきましょう。
目次
「伝え方が9割」とは?
かの有名な「博報堂」を経て株式会社ウゴカスを設立した佐々木さんが発見した言葉の法則をまとめたのが本書です。
佐々木さんは、コピーライターとして仕事をする中で、人を動かす言葉には法則があるということに気づいたと言います。
本書の優れている点は、明日からでも真似ができるレベルにまで佐々木さんのノウハウが構造的に落とし込まれている点です。
英語の文構造を勉強するように、人を動かす文構造を学ぶことができます。
そして本書を読むと、あっこれって結構CMとかでも使われてるな。この表現もみたことあるな!なんてことに気づけます。
例えば本書で例として挙げられているのは、
1.「残業お願いできる?」
2.「君の企画書が刺さるんだ、是非お願いできないかな?」
という二つの言葉。
僕らが残業を依頼されたとして、どっちが気持ちよく残業しようって思えますか?
もし明確に後者の言葉って素敵だなって思うあなたがいるのなら、是非一度本書を読んでみることをオススメします。
だって「伝え方が9割」を読めば、僕らもこんな言葉が作れるようになるのだから。
感想/考察
SNSをするなら絶対に読むべきだ
情報過多のこんな時代だから
「人を動かす」とセットで読んでみるのが良い
SNSをするなら絶対に読むべきだ
佐々木さんは伝え方を変えるには3つのステップがあると本書で述べています。
1.自分の頭の中をそのまま言葉にしない
2.相手の頭の中を想像する
3.相手のメリットと一致するお願いをする
これらの3つのステップのうち特にSNSで、僕らは1と2のステップを飛ばしがちなのではないでしょうか。
SNSによって僕らは匿名で言いたいことが言えるようになりました。
しかしそれ故に行きすぎた発言に傷つく人も増えている。
文字に感情を乗せることが難しいが故に、僕らの言葉は受け手によっては無機質なナイフにもなることを忘れてはならないのです。
言葉で人を正の方向に動かせるのであれば、負の方向にも動かせてしまうことを忘れてはならない。
だから思った言葉を口や文字にする前に一度考えて、相手の頭の中を想像することは人を動かす以前に、人を傷つけない為に必須なのだと感じました。
情報過多のこんな時代だから
佐々木さんは本書の中でこのように述べています。
個性のない普通のコトバは無視されるどころか、なかったものとして扱われます
「伝え方が9割」佐々木圭一より引用
これは1996年から2006年迄に僕らが触れる情報量が530倍になったことが原因だと著者は述べています。
他にも調べてみると、2018年のDIMEでは現代人が一日に受け取る情報量は江戸時代の一年分だったとの記述もある。
つまり僕らはかつてないほどのスピードで情報の取捨選択をしているわけです。
そんな中では平易な言葉は他人に認知すらされないことは容易に理解できます。
実際僕らもTwitterを見るときに一つ一つの文章なんて気にもとめてない。ただサッとみて終わりということが多いのではないでしょうか。
ましてや2020年、情報の収集手段はテクスト→音声へと移行している。(youtube, tiktok, instagram等)
つまり、情報は蓄積されるものからその場で消費されるものへと変わってきていると僕は感じています。
言葉がその場で瞬時に消費されるものであるなら、僕たちはよりインパクトのある言葉を残さななければ、もはや誰の記憶にも残らない。
逆に言葉を操ることさえできれば、他の人間との差別化にもなる。
この意味で、今言葉を学ぶことの重要性は今までよりも増していると感じています。
「人を動かす」とセットで読んでみるのが良い
本書では「言葉」に注目した人の動かし方を僕たちに教えてくれます。
しかし一方で、「言葉」だけでは人は動かないというのもまた事実です。
例えば、「こいつだけは嫌だな」ってやつがどれほど素敵な言葉を使ってお願い事をしてこようと、返事一つですぐオーケーとはとはならないわけです。
それはなぜか?
簡単です、そいつのことが好きじゃないからです。
逆に、こいつのいうことはめちゃくちゃだけど手伝おうって思えるという奴も周りにいたりします。
これらは決して言葉が要因ではありません
僕は、言葉を変えることはもちろん情報のインパクトを最大にする上では重要だと思っていますが、それより先に他人に自分をどう見せるかということがより重要だと思っています。
だからこそ、今回「伝え方が9割」を読んで面白いなと思ったら、もっと人を動かす本質に迫って欲しいと思う。
この点を「人を動かす」という本はわかりやすく説明してくれています。
-
-
人を動かす方法 〜「人を動かす」を考察する〜
セクハラ・モラハラ・etc..と、近頃は相手に対して口にした何気ない言葉が問題視されるようになってきています。 その中でも、上司と部下という立場において特に問題として浮かび上がるのは、パワハラだと思い ...
続きを見る
合わせて読み、人を動かすには僕らも変わることが大切なんだと思ってくれたら嬉しい。
どのように実践できるか
イライラした時に一呼吸
SNSを使っていると、ついつい心無い発言にイラっと来るときがあります。
そんな時に、思った言葉をそのまま口にして言い返すのはナンセンスです。
馬鹿の相手をするのは馬鹿だけでいいと思いましょう。
他山の石ではないですが、違う表現でこんな言い方にすればいいのになって達観できるようになればこっちのものです。
格の違いを見せつけてやりましょう笑
まとめ
これからの時代はより個人で発信していく力が必要になります。
他者への影響力は必ず武器になります。
ぜひ皆さんも、影響力のツールとしての言葉を学んでみてはいかがでしょうか?
情報過多のこの現代において、他者を守るだけでなく、自分を守るためにも
(2422字)2h30min57sec/当記事を書き上げるのにかかった時間