皆さんは悩みをお持ちですか?
人間が人間たる理由の一つに思考できることが挙げられます。
それ故生まれる悩みは皮肉なことに、時に人を停滞へと導き、最終的には死へと追いやることもある厄介者です。
今回ご紹介するのはそんな悩みを解決するための成功例をまとめた本、D.カーネギー著「道は開ける」です。
「道は開ける」とは?
D.カーネギーといえば、自己啓発本のなかでは非常に有名な著者です。
書店のロングセラーで必ずといって登場し、世界各国でも翻訳されている程の人気図書でもあります。
人間関係に焦点を当てた「人を動かす」に対し、本書は人間の悩みに焦点を当てたものです。
本書の特徴は、「本書から最大の効果を得るための9ヵ条」という項目があり、どのように本書を読めばいいのかという説明書きがある点でしょう。
また、本書で説明されている悩みの克服方法が、全て実体験に基づいているのも特徴です。
基本的に「悩みの解決」を謳った本は、作者一人の実体験に基づくものが多いため、自身に適応できるのかという疑問が湧くことが多いです。
それに対し本書は、数多くの著名人〜一般人までを網羅した成功体験が書かれているので、きっと自分にあう悩みの解決方法を見つけ出せるはずです。
僕は大きな悩みを抱えてはいないですが、将来人にアドバイスを求められた時にも本書は使えるなと思いました。
感想/考察
問題解決の方法は最大損失を考えること
悩みは習慣化する
他人の真似はしなくていい
問題解決の方法は最大損失を考えること
本書を読んでいると大抵の悩みは悩みとも呼べないちっぽけなものだと気づきます。
同時に自分は何て幸せなんだろうというように感じることができるようになります。
しかし、それでも解決することのできない問題が出てきてしまうかもしれません。
その一つはビジネスの悩み。
自分がしてしまったミスで会社に実損を負わせてしまうようなときはどうすればいいのか。
そんなとき、カーネギーは以下のプロセスで悩みを解決できると説いています。
- 何か問題が起きたら、考えられる最大損失を想像する
- 受け入れる
- どうすれば最小までミスを抑えられるかを考える
人間一杯一杯になってしまった時はいいアイデアも浮かんでこないものです。
僕ら人間は、二つのことを同時進行で考えられる程賢くはありません。
だからこそ、悩むという動作と解決するという動作を同時にやってはいけないということを本書で教えてくれているのだと思います。
3の段階まで思考が進めば、あとは迷うことなく実行するだけですから、僕らのタスクは軽くなります。
そして実際には考えられうる最悪の事態よりも物事は好転することの方が多いとカーネギーは述べています。
最悪なのはそのことに思い悩み、今という限りある時間を無駄にしてしまうことだと思います。
悩みは習慣化する
「悩み」の問題点として、習慣化してしまうことが本書では挙げられています。
習慣化はとてつもない力を持っていると思います。
「習慣」の差が一番大きい 「年収一億円になる人の習慣」 山下誠司
というように経営者が語るくらいそれはとてつもなく強いものなのです。
しかし、それが負の習慣になってしまった時、どれだけ抜け出すのが大変かということは想像に難くないでしょう。
この負の「悩み」の習慣を断ち切るために、カーネギーは1日を区切って後悔なく生きることを勧めています。
僕もそう思います。
「今日」という日は、いつかの僕が悩んでいた「未来」です。
しかし現に今僕はこうして生きている。全く問題ないじゃないか!
「明日」や「未来」のことで悩んでいる暇があるのならば、「今日」を全力で生よう!ということですかね。
ちなみに僕は、過去の失敗を活かすのは重要だと思いますが、過去の失敗そのものをくよくよ悩むのは勿体無いと思います。
だからこそ、悩みを抱えそうになったら、今を精一杯に生きるということを実践しています。
「悩まない」を習慣化することは素敵なことだと思います。
他人の真似はしなくていい
僕らはつい他人を羨ましく思い、自分は何て惨めなんだと思ってしまうことがあります。
だからつい、「サラリーマンでも1億円稼げる投資法」とかなんたら読んじゃうんです(僕も読んだことあります。。笑)
でも、その人の猿真似をして上手くいかないのは、僕らは一人一人違う特徴を持っているからだと思います。
カーネギーはこうした悩みについて「自分に欠けているものではなく、自分が持っているものを考える」ことを提案しています。
僕は将来経営者になりたい!というように今思っていて、その為にできることの一つにブログを掲げ、自分なりのやり方、方法を模索中です。
(詳しくはVisionというページで書いてますので、読んでみてください。)
皆さんも、どうして自分は「〜さん」みたいになれないのだろうという悩みを持っているのであれば、一度自己分析をしてみることをオススメします。
きっと自分にあった悩みの昇華の仕方がわかるはずです。
ちなみに自己分析をするのであれば、「メモの魔力」を読むのが一番オススメですので、合わせて読んでみてください。
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どのように実践できるか
当たり前ですが、悩みを解決する方法を学ぶには本書をじっくりと読んでみることが大切だと思います。
その上で、自分にあった悩みの解決方法を模索してみるといいと思います。
ちなみに僕は本書を読み、人が最後に縋るのは宗教だと理解しました。
僕は特定に宗教はないのですが、様々な本で知見を広げ、自分なりの哲学を作れたらなと思っています。
まとめ
「悩み」の解決の方法は人の数だけあるものだと思います。
本書では数多くの解決方法が紹介されているので、どれか自分に合う解決方法があると思います。
もし本書で見つからなければ、自分なりの「悩み」の解決方法を見つけ出せたらきっと本にできます(笑)
ところで本書では「自分が変われば世界が変わる」という思考を取ることが多いです。
これはアドラー的思考に近い部分が多いと思います。
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