お金持ちになる為には稼がねばならない。
でも、稼ごうとすればするほど心の豊かさは減っていってしまう。
こんなジレンマに陥ったことがある人もいるのではないだろうか。
実は僕もそんな人間の一人だ。
でもこんなジレンマに陥ってしまうのは、僕らがお金と心の豊かさを同時に求めているからなのかもしれない。
今回はそんな僕らのジレンマを解決してくれるい一冊、神田昌典著『非常識な成功方法』を紹介したい。
目次
『非常識な成功方法』とは?
読むのにかかった参考時間2時間34分51秒
『非常識な成功方法』は神田昌典さんの作品だ。
神田さんは自身のことを凡人と表現しているが、実はそんなことはない。
彼は米国の大学院に4年間通ったこともあるエリートだ。
外務省経済局にも勤め、その後MBAも取得しているというエリートサラリーマン。
ただ、神田さんの一言一言は僕ら本物の凡人にも刺さるところがある。
本書は今は新装版の表紙になってしまっているが、かつては真っ黒な表紙でこのような文言が書いてあった。
5分だけ時間をください。【まえがき】だけ読んでみてください。心に響きなかった方は買わないでください!
『非常識な成功法則』 神田昌典
今ではありがちなタイトルだが、かつては非常に新しいキャッチコピーだったのではないだろうか。
本書にはどうすれば稼げる人間になれるかが書かれているが、大前提としてあるのは、負の感情を利用しろ!ということだ。
お金と心の問題を切り離そう
成功者の語るサクセスストーリーには、善意が前提にあることが多い。
世の中をもっと良くしようと考え、成功する起業家たちのサクセスストーリーが世の中には多すぎるのだ。
でもそれだけではただ自分の生活の為だけにお金持ちになりたい!という人々は報われなくなってしまう。
お金持ちなあの人が羨ましい/お金持ちなってハーレムを作りたい/豪邸を持ちたい/あの人を見返させてやりたい/...
善意の心よりもこうした嫉妬や欲望の方が人を強く掻き立てるのはきっと僕ら自身がわかっていることだ。
だからこそ神田さんはそれを最大限利用しよう!と説明している。
むしろそうした感情の方が偽りない人間の感情で、継続力にも繋がっていくというのが本書の考え方なのだ。
お金持ちになる為には行動が必要で、行動のためには時間が必要だ。
時間を捻出するためには、人に使っている時間を自分の時間に当てなければならない。
お金持ちとして成功するためには、ボランティアなんかして社会貢献に勤しんでいる暇はない。
非常に現実的で、人間らしい説明だ。
ジレンマを解決させる為には
神田さんは心もまだ貧しく、お金もない状態の人間のことを「凡人」と表現している。
心を豊かにするためには人に充てる時間やお金を増やさなければならないが、凡人がそれをするのは間違っていると神田さんは主張する。
むしろ凡人は心の豊かさを捨ててでもお金持ちにならなければならないのだ。
心も豊かにしようとし、お金持ちにもなろうとするから僕らは失敗する。
そうではなくて、まずはお金を稼ぎ、お金持ちになる。それまでは自己中心的でいい。
その後に、心を豊かにすればいい。
順番は違えど、お金→心の順番で行けば結果的には豊かな金持ちになれる。
こうすれば最終的には僕らのジレンマを解決させることができる。
神田さんの説明は非常にわかりやすく現実的だ。
まとめ
僕らがもし会社に勤める一介の社員であるなら、僕らには時間がほとんどない。
だから独立しようとすれば自分のことで精一杯なんだ。
「周りのことなんか構っている暇はない。」
と言いながらも独立しようとすればするほど寂しさは付き纏い、社会貢献という免罪符で他人との時間を多く持ってしまうかもしれない。
そんな時は「自分のやりたいことって何だっけ?」って振り返って本書を読みかしてみるといい。
きっと明日からも前向きに頑張れるはずだ。
↓ここから先は人の書評が好きという変態のために
感想/考察
やりたくないことを見つけるという思考法
本書で紹介されている方法で、やりたくないことを書き出してみるという方法があった。
なぜやりたいことではないのかというと、やりたいことには人の手垢がついているかららしい。
おっしゃる通りだなと思いました。笑
僕らは人に影響されることってめちゃくちゃあると思うんです。
本を読むことって素敵でいろんな人が何年もかけて蓄積したノウハウやマインドを学べるところにある。
それ故説得力もあり、つい考え方も影響されてしまうところがあるのだと思う。
だけど、やりたくないことってのはそうそう変わるものではない。
実際皆さんも書着出してみたらわかると思いますが、やりたいことって結構コロコロ変わるものだけど、やりたくないことってそんな変わらないんだよね。
だから実際にやりたいくないことを書いてみて、その後にやりたいことを書いてみて齟齬がないか確認してみるという作業は、自分を見つめ直す上でお勧め。
↓僕は5分くらいで書けたよ
過去は美化されるから
「過去」は現在の自分が神経細胞の発火パターンのログを再現して思い出しているらしい。
まあこんな話は当たり前で、「過去」は美化されるって話もよく聞くくらいだから、僕らは都合よく過去を書き換えることができるってこと。
これは過去をポジティブに捉えることができる反面、できなかったこともポジティブに捉え直すことができてしまう。
神田さんはこの脳の働きをシナプスとしのプスが結合して記憶の経路が作り出されると言っているけれど、内容としては一緒。
神田さんの本書での表現は、少し極端かなってところもあるのだけれど紙に目標を書くってのは大切だなと僕も思う。
理由は2点
・目標を達成できなかったとき確りとそれを認識できる(美化しない)
・毎日見ることで夢が叶ってしまうことが多い
実際に僕もこんな感じで紙に目標を書いて将来独立するために日々奮闘中だ。
まだ成功したわけではないからわからないけれど、将来成功したときに僕も、「紙に気づいたら成功してました!」って言えるようになれたらいいなと思う。
どのように実践できるか
・実際にやりたくないことを紙に書いてみる。
・そして、目標を紙に書いてよく見えるところに張り出す。
・毎日寝る前にニヤニヤみる。
本書で紹介されていたことはもっとあったけど、この3つは簡単にできそうなことだから実践できると思う。
最近は毎日ニヤニヤしながら目標を見るようにしている。
↑漫画バージョンもあるようなので、本が読みづらい人は読んでみるのもいいかもしれない。
投稿日2020/6/15(2505字)2h09min52sec/当記事を書き上げるのにかかった時間